《Live Report》浪漫同步 Romantic Sync. vol.1 yonawo × 溫蒂漫步Wendy Wander
4/20(水) 月見ル君想フにてライブシリーズ「浪漫同步 Romantic Sync.」が開催された。この企画は日本と台湾に拠点を置くムーンロマンティックス(青山・台北 月見ル/BRR/大浪漫商店)が両国の会場から有観客ライブを交互にライブを生配信し、各会場でのライブビューイングするという、オンラインを活用した対バンイベント。コロナによって閉ざされた海外アーティストとの繋がりを、逆にコロナによって発展したオンラインライブで再び養生するという試み。初回のゲストは日本の月見ル君想フにyonawo、台湾はThe Wallに溫蒂漫步Wendy Wanderが出演。
会場には熱心なアジア音楽ファンから日本在住なのか中国、台湾系の観客の姿もあり、月見ルの会場内は今となっては珍しい光景が開演前から広がっていた。
台湾 The Wallの入口
yonawo
イベントは月見ルでyonawoから演奏が始まった。甘い歌声とメロウなメロディーに会場内は一気に彼らの世界に引き込まれた。荒谷は序盤のMCで台湾へ向けて「Enjoy」とメッセージを送ったり、終盤のMCではメンバーが台湾に向けてカメラに手を降ったり「您好(ニーハオ)」と呼びかける場面もあり、観客側もカメラの向こう側を意識した一体感が生まれていた。この日最後に演奏されたのは「苺」。グルーヴィーでオルタナティブなライブアレンジから、バンドの技術力の高さが伺える。演奏終了時には日本はもちろん、台湾側でも多くの観客が彼らの演奏に拍手を送った。
台湾 The Wallに投影されたyonawoの映像
台湾 The Wallの観賞風景
続いて、溫蒂漫步Wendy Wander演奏が登場。月見ルの会場ではステージ上に設営されたスクリーンに台湾 The Wallからリアルタイム配信されている映像が映し出さた。台湾からの映像はバンドの映像だけでなく、客席後方からの観客の後ろ姿を映したショットもあり、まるで自分が台湾のライブハウスでライブに参加しているかのように錯覚する。しかし、間違い無く映し出されている映像と音は、この瞬間、台湾で演奏されているリアルなのだ。つまりこのイベントの目撃者はリアルな現場に参加したと言っても過言では無い。
溫蒂漫步Wendy Wanderも随所に「こんばんは、わたしはWendy Wander」「皆さん愛してる」など、日本の観客、視聴者を意識したMCを挟んでライブを進行した。最後に演奏された「讓我住進你心裡 / 君のハートに近づきたい」ではファンキーで見事なバンドアンサンブルで、バンドのポテンシャルの高さが解るステージであった。
溫蒂漫步Wendy Wander
イベントを通して、久しぶりに音楽で国境を越えて繋がり会えたような感覚が確かにあった。この感覚とはコロナ前のリアリティな海外勢とのイベントの場合、当然観客は同じ空間でアーティストのライブを鑑賞しステージの感動を共有する。しかし今回の様な2箇所で同時多発的にイベントを実施することで、私達は無意識にアーティストの演奏だけでなく、台湾という土地や遠く離れたライブハウスの空間を意識したのでは無いだろうか。これこそが、コロナ渦で今回開催したことで得られた連帯感や公演価値であると感じた。
月見ル君想フ観賞風景
<浪漫同步 Romantic Sync.スケジュール>
4/27(水)
出演:水曜日のカンパネラ / Leo王
会場:青山月見ル君想フ
時間:open 20:00 start 20:30
料金:前売り3500円 / 当日4000円 (共にドリンク代別途)
※100名限定、整理番号順入場
●来場チケット販売URL
●配信チケット販売URL
5/8(日)
出演:NOT WONK (JP) / Homecomings (JP)
DSPS (TW) / Manic Sheep (TW) / 打倒サンドイッチ (TW)
会場:青山月見ル君想フ
時間:open 17:00 start 17:30
料金:前売り4,000円 / 当日4,500円 (共にドリンク代別途)
※100名限定、整理番号順入場
配信 2,000円
●来場チケット販売URL
●配信チケット販売URL
主催:浪漫同步 Romantic Sync.実行委員会
協力:浪漫的工作室、月見ル君想フ、THE WALL Live House、BIG ROMANTIC RECORDS
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